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こんにちは。キュウキュウです。「一億人の投資術」に
「ケリー基準(ケリーの公式) ウォーレンバフェットも使う投資サイズ判定法」というものが載っていました。驚くべきことに(もしかしてみんな知ってるの??)、期待値がプラスでも投資額(投資割合)によっては、リターンがゼロになってしまうことがあるというのです。私はその話を聞いてから、リスク許容度やドルコスト平均法についても、考えを更新する必要があるかもしれないなと思いました。
最悪価値がゼロになるかもしれない投資案件に一括投資できる?
例えば、50%の確率で2倍になり、50%の確率で0になる投資案件があったとすると、投資額をx円として、期待値は、x * 0.5 + 0 *0.5 = 0.5x なので、期待値プラスです。しかしながら、持っているお金100%をかけてしまっては、不運にも50%の確率で元本はゼロとなる(ツッコミ1)ので、市場から一発で退場することになります。ゼロになにをかけてもゼロだからです。そういうわけで、数学に強い人は、投資額を分割する代わりに、投資機会を増やすことで、この問題を回避します。そのギリギリの投資額がケリー基準と呼ばれているようです。投資額を減らす代わりに、投資機会を増やす発想は、一括投資に対する積み立て投資によく似ています。もしかすると、積み立て投資には、時間分散効果(※)はないけれども、投資機会を増やす効果があるかもしれないなと思いました。
ツッコミ1 インデックス運用を心がけ、しかも適切に国際分散投資されている場合、元本がゼロになる確率は極めて低いと考えられます。そんな極限状態を考慮する必要ははたしてあるのでしょうか・・・。
※時間分散効果について
よく言われている積み立て投資のメリットとして時間分散効果があげられますが、残念ながら、よく勘違いされています。本来の時間分散効果とは、インデックスファンドを長期保有することで、元本割れリスクが下がっていくことを言います。概ね、20年以上保持すると元本割れする確率が低くなるとされており、つみたてNISAの非課税期間20年もそれを目安に設定されたと思われます。そういうわけで、投資期間が2018年~2038年(20年間)と決まっている人にとっては、積み立て投資により元本割れリスクが、むしろだんだん上がっていきます。極端な話、2037年に投資した元本は2038年の時点で1年しか市場にさらされていないからです。では、積み立て投資に意味はないのか?そんなことはないと思います。投資で成功するためには、元本増加がかかせません。その投資元本は毎月のお給料の一部であることが多いので、資産形成層にとって、積み立て投資は最善の策と考えられます。しかしながら、取り崩すときは注意が必要なように思います。例えば20年かけて積み立て投資したのであれば、あと20年かけて取り崩すのが合理的なように思います。それは時間分散効果を狙ってのことです。そして、積み立て投資により投資時期をずらすことは、投資機会の増大も意味するので、一発で市場から退場せざるを得ないリスクを減らせるように思います。
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