2018年3月4日日曜日

【改訂】迷わない投資は結局古典的なバランスファンド積み立てに落ち着く

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こんにちは。キュウキュウです。

2017年は迷いに迷った年でした。
 THEOWealthnaviといったロボアドを羅針盤にして、投資の大海原に乗り出しました。
 その時わかったことは、資産運用の王道は国際分散+長期保有+積み立て であるということでした。学問に王道なしとは言いますが、資産運用の世界では、それなりに正解に近い解があらかじめ用意されていたのです。その後、私は投資先を調べたり、統計学を学んだり、近代ポートフォリオ理論を勉強したり、投資に関する経済学の本をいくつか読んだりしました。そうして得た結論は、結局古典的なバランスファンドの積み立てでした。以下ではバランスファンドの活用法と、リスクの調整方法について述べます。



 インデックス投資をすると決めた瞬間に大部分の(手数料、信託報酬の高い)投資信託は除外できます。しかしそれでも主要な資産クラスが、国内株式、先進国株式、新興国株式、国内債券、先進国債券、新興国債券、国内リート、先進国リート8個もあるのでは、どうしていいかわかりません。わからないのだったら、はじめから適切に分散されているバランスファンドを買えばよいと考えます。例えば、8資産均等ファンドがその候補となります。

 リスク許容度はバランスファンド+定期預金で調節します。あるいは、もっとリスクを取りたい人は、8資産均等+先進国株式 のように株式比率を上げることで対応します。

 上記の方法では、アセットアロケーションが先進国に偏るのではないかと思われるかもしれません。しかし、先進国株式クラス自体がそこそこ十分に地域分散されている(地球上の80%をカバー)していますし、地域分散を最適化するよりも、株式クラスを全資産の何パーセントもつかのほうが重要だと思われます。それは、8資産均等ファンドだろうが、地域分散をGDP比で分割した世界経済インデックスファンドだろうが、たいして成績が変わらなかったことが証明しています。これらのファンドの成績が似通っているのは、8資産均等では約6割を高リスク資産(株式+不動産)で持ち、世界経済インデックスファンドでは5割を株式で持っていることによります。

 そうはいっても、私にとって株式100%のアセットアロケーションは極端なように感じます。そこで、8資産均等よりもさらにリスク許容度を上げるためには、8資産均等:先進国株式 = 53:47が一応の目安となります。このようにすれば、株式部分の地域分散がほぼ時価総額比になるからです。

リスク超高
先進国株式100% or 全世界株式100%
(米国株式100%でよいという説もある)


リスク高            
8資産均等:先進国株式 = 53:47
(株式部分はほぼ時価総額比になり、その他の資産を均等で持つ)
(株式比率約67%、不動産比率約13%、合わせて、約80%)

リスク中?
8資産均等100%
(株式3/8, 不動産2/8, 合わせて、62.5%)

(?補足)8資産均等は不動産部分も含めると、5/8(62.5%)がハイリスク資産です。新興国債券もハイリスクととらえると、実に6/8=75%がハイリスク資産です。ゆえに、8資産均等ファンドは言うほど低リスクではありません。中リスクでさえないかもしれません。しかしながら、多くのアクティブファンドを打ち負かし、インデックスファンドでさえ、多くのアセットアロケーションを打ち負かすポテンシャルを秘めています。なんせ、8資産を全部買うので、文字通り平均を狙えます。がんばって、アセットアロケーションを組んでも、結局8資産均等ファンドに勝てませんでした・・・。という人が統計的には多く現れるはずです。

リスク小
定期預金+8資産均等

リスク小
国内債券+8資産均等
 以上のように8資産均等はリスクがそこそこ高いので、国内債券部分を3倍に増やすために、別途国内債券ファンドを全体の2/7=28.6%、8資産均等ファンドを5/7=71.4%買うという手もあります。そうすると、アセットアロケーションは以下のようになり、疑似10資産均等が完成します。債券部分が50%になるので、概ね世界経済インデックスファンドと期待リスクと期待リターンが同じになるのではないかと思います。

国内株式
先進国株式
新興国株式
国内債券
国内債券
国内債券
先進国債券
新興国債券
国内不動産
外国不動産 


さて、そういうわけで、結局私は基本的に8資産均等を積み立てることにしました。
期待リターンの源泉は株式であると頭で理解していても、結局はどのアセットがこの年伸びるのかわからないという想いが勝ってきたのです。8資産均等のアセットアロケーションなら、どのアセットが伸びても後悔しません。あるいはどこかのアセットが下がったとしても、ダメージは1/8で済みます。何も考えていないようで実によく考えられたアセットアロケーションだと思います。また、ときどき株式が不調で、なぜか不動産が爆上げしたりするので、8資産均等はあなどれないです。

追記:カンチュンドさんの「ラクして増やそうバラつみ投資」はおすすめです!

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