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こんにちは。キュウキュウです。
今日は昔話を振り返りつつ、個人事業を興すまでをふりかえってみようと思います。
脱サラリーマンの要素があるので、人によっては刺激的で、魅力的な内容に見えるかもしれませんが、個人事業は常に廃業リスクと隣り合わせであることを最初に明記しておきます。ただし、事業にすべてをかけなくても、副業の形で参考にすることはできるかもしれません。
1 博士号はとったけど
学生時代、私は漠然と研究が好きで、理系の研究ばかりしておりました。当時、将来のプランなど考えたこともありませんでした。日々タスクをこなし、それなりに新規性のある論文をいくつか書いて、博士号をもらいました。その後、なんとなく研究者になるのかな？と思いながら、いくつかアカデミック分野の面接を受けたりしました。しかし圧倒的に職がないんですね。いや、職自体は毎月募集がありますが、高度に専門化・細分化された募集のため、少しでもはずれると書類選考ではねられてしまいます。何度か最終面接まで残ったことがあります。しかしながら、なぜか採用までは至らない。まあ実力がなかったか、コネがなかったかのどちらかなのでしょう。そうこうするうちに、だんだん研究者の魅力がなくなってきました。運良く採用されても、任期付き。3年後無職。しかもあまり儲からない。精神をすり減らしながら、全力で研究してもほとんど報われないと悟ったとき、急にむなしくなりました。しかしながら、企業に就職するつもりもありませんでした。誰かに雇われて働くと、「明日出勤しなければならない義務」が発生します。それがなんとも窮屈だったのです。2ビジネスの勉強はしたことがないけど、とりあえずやってみよう！
本屋さんにいくと、「ビジネスのつくりかた」とか、「広告のつくりかた」とか、「手書きPOPの教科書」みたいな本がたくさんあります。しかし実を言うと私はその類の勉強はまったくしませんでした。初心者向けの青色申告の教科書を1冊だけ熟読して、事業に必要な税金の知識と帳簿の付け方だけを学んで、いきなり実践(実戦？)の世界に飛び込みました。必要な知識はその都度ネットで仕入れました。
3 堂々と立派な看板をつくっちゃえ！
ビジネスでまず行ったのは、看板作り。何屋さんをはじめたのか、近隣住民に周知しなければお客さんはやってきません。まずは立派で大きな看板をドドン！とつくったのでした。看板は野ざらしですから、雨にも紫外線にも強い必要があります。そういう特殊な塗料でできた看板は、看板屋さんの専売特許です。確か20～30万円もあれば立派なものができあがったように記憶しています(うろおぼえ)。またちらしを自作して近隣に自分でまきました。新聞折り込み？そんな余裕はありません。あれ、1枚あたり5円とかとるんですよ？高すぎワロタ。また、Webサイトは自作です。業者に頼むと数十万円の制作費を取られて、その後、管理費の名目で月額5000円～1万円とられますからね。自作の場合、Webサーバーのレンタル代だけで済みますから、年間1500円ほどです。さらに並行して、お客様対応のシミュレーションを綿密に行い、あらゆるパターンに対応できるように繰り返し練習をします。
さて、看板もつくり、ちらしもつくり、Webサイトもつくり、順調にスタートしたかに見えるビジネスですが、最初の一カ月はお客様がまったく来ませんでした。地獄のような一カ月でした。それでもちらほらお客様がつきはじめます。
3 とりあえず100万円稼ぐ
副業で1年で100万円稼いだぞ！っていうとそれなりにインパクトのある数字ではないでしょうか？でも100万円稼ぐってそんなに難しくないんです。堂々と宣伝すれば、最初はほとんど反応がありませんが、1年以内にそれなりの反応がでてきます。ただ、生活するにはギリギリの数字です。生きることはできますが、貯金はできませんし、ましてや資産運用なんて無理な数字です。しかし、重要なのは雇われることなく100万円が生み出されたということだと思います。私はこれに大いに励まされました。4 ついに売り上げが700万円を突破！
最初の苦しい時期を乗り越え、さらに、月収2万円という時期も乗り越えて、今があります。宣伝の仕方を最適化し、経費削減に血眼になり、そしてそれ以上によりよいサービスの提供を研究してお客様に還元する。ここに博士の泥臭い研究技術が生きています。研究って本当は地道で泥臭いのです。でもそういうコツコツした努力が好きな博士って多いと思います。そしてこれらの努力はビジネスに必要な努力だと思います。無料(ただ)働き使いたい放題のブラック研究生時代に比べたら、大抵のことは我慢できますしね。さらに、最近は、趣味の雑記ブログを通して磨いたブログの技術も、本業のビジネスに積極的にフィードバックして、さらに効率よく稼げるようになってきたように思います。そうこうしているうちに、売り上げは700万円を突破しました。ビジネスとしてはひよっこもひよっこ。人によっては失敗レベルですが、生活に困ることはなくなりました。人並みの生活ができるようになりました。資産運用の余裕もでてきました。さらに、ノウハウが貯まってきたので、500万円くらい本業に再投資すれば、1年で売り上げ1400万円。さらに、500万円再投資して、もう1年で売り上げ2100万円！みたいに雪だるま式に大きくすることも可能だと思います。しかし、今はまだそこまでの元気がありません。とりあえずは、お客様の利益を第一に考え、サービスの質の向上をさらに高めたいと思います。そうすることで、宣伝費をさらに低くすることができるからです。お客様が今よりももっと多く集まれば、単価を下げてもビジネスが成立するので、より低価格で価値の高いサービスを提供することも可能になります。まずはいけるところまでいってみて、そのとき、2店舗目の需要がありそうなら、事業を拡大しようかなと思います。5 終わりに。事業を興そうか迷っている人へ
まずは副業からはじめてみては？と思います。事業を興すなら、なるべくリスクのないものがよいです。ものを売ると必ず在庫リスクを抱えます。しかしながら、情報やノウハウを売ったり、体験を売ったり、あるいはその他のサービス業なら在庫リスクを抱えずに済みます。ただし、やるからには本気で、そして堂々とやるのが良いと思います。大きな看板を堂々と出してしまえば、お客さんはそのうち勝手に来ます。その人のスキル次第ですが、真面目にやれば安定して100万円くらいならすぐに稼げるようになると思います。ところで、在庫リスクを抱えないから連想して、そういえば「投資助言業」って在庫リスクないよなあと思い、少し調べてみました。なんでも、特定の人から報酬をもらって投資情報を提供する場合、投資助言業の登録が必要で、供託金500万円がいるそうです。この供託金は廃業するときに戻ってくるそうなのですが、500万円の資金がロックされるのは痛いですね笑。でも、相談料1万円で、そんなお客さんを1か月に平均50人集められれば、年間売り上げ600万円ですから、これはかなりよいビジネスのように思います。
6 コンサルはいらないのでは？
ちなみに、ビジネスにはつきものの、コンサルタントというビジネス支援業者ですが、私は必要ないと思っています。ビジネスって自分で試行錯誤して、自分だけのやり方を研究・最適化していくしかないと思うのです。もちろん再現性のある方法や、正しい方法ってのがあるのかもしれませんが、大部分はネットで無料で公開されているものばかりです笑。それに、自分で納得してやらないと面白くないですよ！逆に自分がコンサルタントとして働くのはおいしいビジネスです。コンサルタントは無リスクで報酬がもらえますから！
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