2018年6月19日火曜日

英語の発音がうまくなりたかったら今すぐ発音記号を投げ捨てろ!

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はじめに

こんにちは。キュウキュウです。
今日はこれまで常々思っていた英語教育に関する専門記事です。
だったら、本業の方の公式サイトにupすればいいのに・・・という気もしますが、書いていて、内容が高度に専門的に、しかも哲学的になりそうだったので、趣味のブログのほうにupすることにしました。しかしながら、英語を勉強中の中高生や、英語の先生に少しでも英語が分からない人の気持ちが伝わればいいなと思い、この記事を書いています。

とある高校生が学校で言われた助言

 「君は英語の発音が変だね。もっと発音記号を覚えた方がいいよ」
さて、上記はとある高校生が学校で指導された内容です。しかし、英語の発音が未発達な生徒に発音記号を覚えさせたところで、本当に発音できるようになるのでしょうか??

違和感の正体 哲学でよく指摘されること

 発音記号と英語の発音の問題を考える前に、哲学でよく指摘されていることについて述べます。例えば今、太郎君が存在すると思ってください。哲学では、この太郎君そのものと、紙に書かれた「太郎」や、発音されて空気の振動となった「太郎」を厳密に区別します。例えば、太郎君自体はりんごを食べますが、「太郎」という文字はりんごを食べません。「太郎はリンゴを食べる」という文は真である・・・などと言ってみたところで、結局のところこの文が真になるとは、現実に存在する太郎君自身がりんごを食べるということに他ならず、太郎という文字がリンゴを食べるわけではないのです。
 何あたりまえのことをいっているんだ?と思われるかもしれませんが、当たり前のことから議論を出発させるのは重要なことです。

発音と発音記号の関係は、太郎君自身と「太郎君」に似ている

 さて、話題を発音記号に戻します。私が発音記号に感じている違和感疑念は、文字の太郎と太郎君そのものの関係に似ています。つまり、文字の太郎は現実の太郎君を写し取ったものですが、太郎君そのものではありません。それと同じように、発音記号は現実の発音を写し取ったものですが、発音そのものではないのです。仮に英語の発音をまったく知らない人がいたとして(初学者ってそういうものですよね?)、その人は発音記号を見ても発音を再現することができません。発音記号を見ても聞こえてこないからです。発音記号は発音を写し取るという意図で本に書かれたものですが、初学者にとっては、インクのシミに過ぎません。これはちょうど、世界地図をを眺めて、日本を指し、「どんな音が聞こえる?」とか「どんな味がした?」などと尋ねるのと同じくらい、ナンセンスなように思います。

発音記号で正しい発音が確かめられるという意見に対する反論

 ここで、あらかじめ「発音記号があるから正しい発音が確かめられるのではないか?」という意見に対して反論しておきます。ここで、A君は英語話者です。'this' の 'th' の発音は 'ð' で、あえて、カタカナで書くとディスのような発音になるのですが、このthと同じ発音の単語についても正確に発音できます。例えば、the(ダ), that(ダッt), mother(マダr), father(ファダr)等とA君は発音します。次に、B君は非英語話者で、英語初学者です。'this' をジスと発音し、the(ザ), that(ザット), mother(マザー), father(ファザー)と発音します。ここで、A君はB君に次のように言いました。
「B君、発音がおかしいよ。発音記号で確かめてみたら?」
英語話者のA君に指摘されたB君は、すぐに辞書で発音を調べてみました。すると、'th'の発音は'ð' であることがわかりました。そして、B君はこのように思いました。
「やっぱり'ð' であってるじゃん。だから、this はジスと読むんだよ」
もうおわかりかと思いますが、A君とB君では発音記号の認識の仕方に違いがあります。英語話者のA君は発音と発音記号が正しい仕方で1:1対応していますが、B君は発音と発音記号の間に不正確な1:1対応が見られます。それゆえ、B君は発音記号を確認したにもかかわらず、発音の誤りが修正されるどころか、間違いが強化されてしまいました。

発音記号は投げ捨てろ!発音は発音を聞いて、発音練習することでしか鍛えられない

 以上のように、発音記号と発音はまったく違うものであるにも関わらず、同一視される傾向がまだまだあるように思われます。それは、発音記号をただ覚えろとだけ言われて、英語が嫌いになる高校生が存在するからです。彼らが本当にかわいそうでなりません。そもそも発音記号を見ても発音が聞こえてこないのは当たり前だからです。
 発音を知りたかったら、はじめから発音を聞けば良いのです。今はどの辞書も発音が聞けるようになっていますし、FORVO のような発音辞典も無料で使うことができます。20年前、30年前に比べて、英語の学習環境は飛躍的に向上しています!そして、自分の発音が正しいかどうかは、英語話者に直接見てもらう必要があります。

学校英語は実に遠回りだった

 私は中学校時代、英語が苦手でした。教科書をとにかく読めと言われましたが、そもそも単語の読み方がわからないのです。体系的に習った覚えもありません。辞書を引けと言われました。中学校用の辞書にはあやしいカタカナが発音として載っていました。当時は今のようにインターネットで発音が調べられる時代ではありません。紙の辞書に載っているあやしいカタカナに頼るしかなかったのです。なんとか怪しいカタカナを駆使して、英語が読めるようになってきたのは、中学校3年生のとき、それから、高校、大学と怪しい発音でなんとか乗り切り、ついには英語で論文を書くところまで行きました。しかし、一向にしゃべれませんし、聞いても理解できません。私の英語の発音が飛躍的に向上したのは、英語がペラペラの妻と出会ってからです。妻に発音を聞いてもらい、「変だよ、本当はこう!」と言われて、初めて自分の英語の発音が変であることに気がつき、発音記号の理解が根本的に間違っていたことも分かりました。知ってました?ありがとうを意味する、thanksってセンクスっていっても通じないんですよ。英語話者には、セXクスのような卑猥な響きになってしまうんです。本当は、タンクスとかテンクスに近い発音だそうです。

まとめ

 英語の勉強に発音記号はいりません。発音記号を見る代わりに、かならず本物の発音を聞きましょう。そしてできれば、英語のできる人に聞いてもらいましょう!あの複雑怪奇な記号の羅列を覚える必要はありません。中高生はその事実を指摘されるだけで、気持ちが楽になると思います。
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