【辛味投資家に朗報】日常的な辛味の摂取は寿命を延ばす？

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こんにちは。キュウキュウです。
今日は英語記事の紹介をしたいと思います。
世界では日々いろんなことがわかってきているのですが、日本人は主に日本語の情報にアクセスするため、どうしても世界から遅れて情報が入ってくるように思います。
ソース記事は「Frequent spicy food consumption linked with longer life」です。2015年と少し古いですが、日本ではあまり話題にならなかったように思います。重要なところをまとめていきたいと思います。ちなみにこの記事は妻のエリーに教えてもらいました。エリーは常々、英語ができないと情報が偏るよ！と教えてくれます。ありがたいことです。

要旨

ほぼ毎日辛味を摂取した人々は、辛味の摂取が一週間に1回以下の人々と比べて、長生きする確率が14%高い。また、日常的に辛味を食べる人(辛味イーター)は、癌や心臓病、呼吸器疾患で死ぬ確率が低い。

研究意義

「この研究は辛味の摂取量と死亡率を結びつける最初の報告である。"this study is the first reporting a link between spicy food intake and mortality."」

研究方法

　健康と食事のデータを30歳-79歳で48万7千375人から集めた。癌や心臓病、脳卒中の病歴のある患者は研究から取り除いた。平均7.2年の追跡調査の間に、男が1万1千820人亡くなり、女が8千404人亡くなった。

結果および結論

その結果は日常的に辛味を摂取した男女は、そうでない人に比べて、死ぬ確率が低いことを示した。また、彼らは、癌や心臓病、呼吸器疾患を含む特定の病気によって死亡する確率が低かった。このことは、お酒を飲む人よりも、飲まない人のほうがより強まった。生や乾燥した唐辛子(※1)は、もっとも普通に使われる香辛料である。唐辛子に含まれるカプサイシンや他の生物活性含有物は、以前の研究により、抗肥満作用(anti-obesity)、抗酸化作用(antioxidant)、抗炎症作用(anti-inflammation)、抗癌作用(anticancer)が認められるが、著者は、多くの研究者が、これらの物質と死亡リスクの低下の間の直接的な結びつきが存在するかどうか決定することが必要であると、警告している。

※1 訳注。日本では乾燥唐辛子のほうが普通で、スーパーで輪切りの鷹の爪が売られています。しかし世界的には生で食べることが結構普通に行われています。例えばインドネシアでは、パステル(揚げ餃子みたい)という軽食があるのですが、付け合わせに生唐辛子が供されます。私はおそるおそる唐辛子を生でかじってみたのですが、これがまたうまいのなんの・・・。

まとめと感想

たくさんの人々を集めて、その後を追跡調査することにより、辛味の摂取量と死亡率の関係を調べた研究です。辛味に注目した研究は、この2015年のものが最初のようですが、たくさんの人々を集めて追跡調査する研究スタイル自体はよくあるものだと思います。そして、このタイプの研究では、残念ながら、因果関係を証明することはできません。辛味を摂取するグループに共通する、辛味とはまったく関係のないファクターが、寿命に影響しているかもしれないからです。しかしながら、事実として、辛味を日常的に摂取するグループの死亡率は14%低いわけですから、辛味自体に、健康を脅かす積極的な悪因があるとは思えません。もしも、辛味がいわゆる毒であったら、寿命が短くなるはずだからです。
　さて、辛味が好きな人に対して、すぐに「食べ過ぎるとおなかを壊すよ」とか、「刺激が強くて癌になりそう」と言う人がおります。結構おります笑。一般の日本人が辛味に接する機会が、うどんにかける七味(一味)唐辛子くらいであることを考えると、その気持ちもわからないことではありませんが、ただ辛味が身近ではないという理由による偏見であると思われます。世界を見渡してみれば、人口が2億人のインドネシアや、人口13億人の中国、同じく人口13億人のインドが辛味大国であることを考えると、辛味を愛する人々のほうがむしろ多数派なのです。私も辛味を愛する投資家の端くれゆえ、日々精進いたします。ご愛読ありがとうございました。
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