2018年2月14日水曜日

塾経営者が語るホンネの塾選び

にほんブログ村 株ブログ 国際分散投資へ
にほんブログ村 株ブログ インデックス投資へ にほんブログ村

こんにちは。キュウキュウです。
インデックス投資カテゴリーで雑文を書いている内に、資産形成層と子育て層ってかなりの部分で重なっているよなあと思うようになりました。子育てといえば、塾選びではないでしょうか。今日は塾経営者として、ホンネの塾選びを書いてみたいと思います。

1 魔法を求めない

以前、こんなことがありました。「成績が上がらないから塾をやめる」というのです。至極もっともな理由に聞こえませんか?しかしその塾生もお母様も、「成績は学習量に比例して伸びる」という大原則を忘れています。多くの塾はこれまで生き残ってきた過程で、洗練されたテキストと問題集を備えています。もしも成績が上がらないのだとしたら、それは学習量が足りていないのです。ですから、通塾回数を増やすか、家庭学習により一層の力を入れてくださいと再三ご報告していたのに、最初から聞く耳を持ちませんでした。そのお母様が求めていたのは、「なるべく勉強したくない」にも関わらず「成績が上がる」という矛盾した要求だったのです。そのような魔法は残念ながら存在しません。頑張った人だけが報われる世界なのです。
 経営者サイドから「通塾回数を増やせ」と言われると、ビジネスの雰囲気を感じ取って、いやな感じがするかもしれません。確かに、通塾回数をいたずらに増やして、儲けを得るビジネスモデルの塾はいくつもあります。しかしその反面、通塾すればするほど安くなる料金体系を備えた塾が近年登場しております。そのような塾を選択されるとよいでしょう。私も私利私欲を肥やしていると言われると心外なので、通塾しやすいように、通えば通うほど安くなる料金体系を採用しています。

2 成績が必ず上がるという塾は要注意

 ここはインデックス投資カテゴリーなので、投資に詳しい人が多いと思います。投資商品では、必ず「元本割れリスクがあります」という説明を耳にたこができるほどされたかと思います。逆に、預貯金国債以外で元本保障をしていたら、詐欺商品確定です。実は塾も似たような状況にあります。家庭学習をせずに、週に2回程度塾に少し通っているだけで何もしない生徒は成績があがりません。それにも関わらず、あたかも勉強もせずに成績が上がるような勧誘をする塾があるようです。それは詐欺師です。近づいてはいけません。しかし、詐欺師はとても魅力的で、頼もしい存在に見えるから困ったモノです。皆様がおつかいの塾は、そういうところをホンネで教えてくれてますか?それとも魔法使いのまねごとをしていないでしょうか。また、皆様も魔法使いの存在を信じていないでしょうか。お気をつけください。

3まとめ

さて、成績向上の大原則さえ忘れなければ、詐欺師にだまされることは少ないかと思います。それは、「できることの増加=本人の処理能力(演習問題)×学習時間」という大原則です。処理能力は残念ながら遺伝で決まっている部分が多く、どうしようもないかもしれません(不都合な事実!)。しかし学習時間だけはコントロール可能です。そして、できることが増加した結果として成績向上があります。この順番を間違えてはいけません。演習問題も解かずに成績が上がることはありません。また、できることは増えているのに、成績が上がらないということも当然あり得ます。しかしこのとき、本人の中で、これから生きるための能力が少しずつ確実に培われているのです。


追記:勉強せずに成績が上がる魔法を信じてしまっている人は、カモにされやすいです。中身のない教材を売りつけられる可能性があります。あるいは、怪しいオカルト商品(お守り、お札、壺・・・)を売りつけられる可能性もあります。そしてそれは、プラセボですが、おそらく効果はあるのです。また、偶然のいたずらで、特に何もしていないにも関わらず成績が上がってしまう人もいることでしょう。これを応用すれば、お金儲けができてしまいます。絶対に成績が上がるという触れ込みでオカルト商品を売りつけ、もしも成績が上がらなかったら返金すると申し出れば良いのです。偶然によって成績が上がる確率、下がる確率をあらかじめ見積もっておけば、統計学の力を借りて、絶対に損のしない成績保障制度ができあがります。なんのことはないやってることは生命保険と同じです。皆様はくれぐれも、詐欺師の甘い罠にお気をつけください。

0 件のコメント:

コメントを投稿