2018年7月15日日曜日

下げている資産(新興国株とか)も淡々と買い増しする8資産均等ファンドって1周回って逆に玄人っぽいと思うの。

にほんブログ村 株ブログへ にほんブログ村 株ブログ 国際分散投資へ
にほんブログ村 株ブログ インデックス投資へ にほんブログ村 株ブログ 積立投資へ
にほんブログ村

はじめに

こんにちは。キュウキュウです。
 2018年2月の株式急落以降、先進国株式が価格を戻してきている一方(図1)で、新興国株式は戻りが遅いです(図2)。そういうこともあってか、新興国株式不要論もちらほらと聞くようになってきており、初心者を大いに惑わしているように思います。今日は初心者に向けた記事を書こうと思います。また、突き詰めて考えると、初心者向けと言われる8資産均等ファンドがかなりアクティブで玄人っぽい動きをすることを説明します。
図1 1657 先進国株(除く日本)ETF の1年間の値動き
図2 1658 新興国株ETFの1年間の値動き


新興国株を含めて国際分散が完成する

資産運用玄人の先輩方が新興国株式は(全く)不要というとき、彼らなりの立場・考え方・根拠・理由があります。決して短期的に下がっているからではないはずです。ここを間違えると、「株価が下がってきた!恐いから売ろう」ということになりがちです。下がった株を売っていたのではいつまでたっても資産が増えないにも関わらず!もしも新興国株式が不要だと考えるならそれなりの根拠がいりますし、自分で納得する必要があります。
 私は新興国株式が不要とは思いません。今後どの地域の株式が値上がりし、どの地域の株式が値下りするか、予測不可能という立場を取るからです。また、地球全体の株式は今後もゆるやかに上昇していくと信じられる方も、新興国株式を含めて地球の株式ですので、国際分散をおすすめします。


新興国株式の保有比率について

新興国株式の保有比率を決めるに当たって、世界株式(VT)が参考になります。
図3の "Emerging Markets (新興国市場)" を見ますと、ベンチマークが9.6%、VTは9.4%ということなので、その程度を組み入れておくとよいと思います。
 ここで、市場平均に身を任せるタイプの投資家は、一度全世界株式ポートフォリオを作ってしまえば、あとは基本的に何もする必要がありません。例えば、信託報酬が激安のeMAXIS Slimシリーズを用いて、日本株式8.4%、新興国株式9.4%、先進国株式82.2%を保有したとします。ここで、新興国株式が値下りして、先進国株式が値上がりしたとしても、特に何もする必要はありません。それゆえリバランスも発生しません。なぜなら、それが(新しい、今現在の)市場平均だからです。しかしながら毎月1回の積立てをする場合は、少々手間です。今現在のVTのベンチマークを参照して、市場平均になるように、日本株式と新興国株式と先進国株式の買付け時の比率を調整する必要があります。これが面倒な場合は、VTを直接買うか、楽天全世界株式インデックスファンドを買うことになります。


8資産均等ファンドの玄人っぽい運用

 eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)のような8資産均等ファンドの場合、日本株式:新興国株式:先進国株式=1:1:1なので、株式部分においては、日本株式33%、新興国株式33%、先進国株式33%を保有します。新興国株式を世界株式(VT)と比較すると、かなり多く持っていることになり、アクティブ要素が少しあります。また、8資産均等から連想されるように、8つの資産クラスを均等に買っているわけではありません。新興国株式を全体の1/8(=12.5%)に、株式部分だけに注目すると1/3(=33.3%)にするために、他の資産クラスよりも積極的に多く買い付けを行います。また、定期的にリバランスを行い、値上がりした資産クラスを売却して、値下りした資産クラスを買い増します。このような積極的な運用はVT1本で株式の市場平均を取りに行く運用とは異なる点です。
 私は自分で個別のインデックスファンドを買って運用する場合、どんどん値下りしていくファンドを放置したり、ましてや買い増したりする自信がないので、8資産均等ファンドを買うことで、資産運用を仕組みに委ねています(自動化!)。資産運用の自動化という点においては、バランスファンドは超低コストロボアドと言えます。
いつもポチポチしてくださりありがとうございます!励みになります!
にほんブログ村 株ブログへ にほんブログ村 株ブログ 国際分散投資へ
にほんブログ村 株ブログ インデックス投資へ にほんブログ村 株ブログ 積立投資へ
にほんブログ村

0 件のコメント:

コメントを投稿