2018年1月2日火曜日

情報を集めれば集めるほど思考の迷宮に捕らわれ、ぐるぐるぐるぐる同じところを回り続ける件。結局債券っているの?

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こんにちは。キュウキュウです。
2018年の投資方針を決めたばかりだというのに、1月2日にしてブレブレです。

楽天証券の山崎先生をはじめとした株式100%ポートフォリオはもっとも期待リターンが高いことはよくわかります。しかし、国債や預金に対する株式の割合でリスクをコントロールできるという主張の意味がわからなくなってきました。このときのリスクとは標準偏差という意味のリスクではないですよね? おそらく暴落時の最大下落割合くらいの意味でしょうか。

しかし・・・。以下のような主張をされるとまたわからないことが増えるのです。

「もしも、暴落時、株式が50%下落するとすれば、株式100%ポートフォリオで運用していたとしても、預金も含めたアセットアロケーションにおける株式比率が50%なら、下落は25%で済む。ゆえに、リスクをコントロールする目的で導入される債券(特に外国債券)は不要。どうしても欲しければ国債を買っておけば良く、預金でもいいくらいだ。」

あれ?じゃあ、現代ポートフォリオ理論ってなんだったの?という話になりませんか。確か、物の本によると、「相関の異なる様々な資産に分散投資することで、期待リターンを保ったまま(あるいは、あまり下げずに?)標準偏差を小さくすることができる」という話ではありませんでしたか??

正規分布を仮定すれば、期待リターンと標準偏差のみから、モンテカルロ法により、(例えば)30年後の期待評価額、最頻値評価額、元本割れ確率を計算することができます。期待リターンが大きければ大きいほど、期待評価額は増大しますが、期待リターンを大きくすると、通常標準偏差が大きくなる(約20%ほど)ので、最頻値評価額は減少し、元本割れ確率も増大します。そして、期待リターン、標準偏差、相関係数を考慮して株式ポートフォリオに債券を加えると、標準偏差を減らせることが理論計算でわかっています。ゆえに、債券にもある程度投資することで、株式の価格の上下をマイルドにでき(標準偏差が小さくなり)、その効果によって、将来の元本割れ確率を減らせるのでは?

ふむ。では債券50万円、株式50万円(元本100万円)のポートフォリオを想像しよう。いずれも適切に世界分散されたインデックスファンドに投資するものとします。そして、大暴落が起こる。不幸にも株式は1/2になり、幸運にも債券はノーダメージだった。
すると、債券50万円、株式25万円になり、含み損25万円が発生します。このパターンでは、結局含み損を解消するためには、株式市場が元の水準まで回復する必要があるので、株式100%ポートフォリオの場合と同じ期間だけ元本割れが続きます。しかし実際には債券が利率1%くらいでじわじわ増えるでしょうから、ほんの少しだけ、暴落時の回復が早いような気がします。また、楽観的なシナリオとして、株価暴落時、債券がノーダメージどころか、価格が上昇するかもしれません。この場合も、株式100%ポートフォリオに比べて、少し回復が早まるでしょう。

でも、暴落から回復する早さが、いずれも大して変わらないなら、資金効率の観点から100%株式ポートフォリオでもいいんでないの??

こうしてまた思考の迷宮に捕らわれていくのです。
現段階で私は答えを出すことができないのです。
よくわからない。わからないゆえに、様々な金融資産に手を出す。でもそれって、結局バランス運用してることになるから、どちらかというと、現代ポートフォリオ理論を信じている?

現在、ざっくりとこんな感じで積み立てて運用している。

株式100% 3万円/月
株式80% 2万円/月
株式60% 5万円/月
株式37.5% 2万円/月
すると、株式は平均8.4/12=70%
ということだろうか。あくまでもざっくりとだが・・・。

残り30%の中身は大部分債券だが、コモデティや不動産も含む。株式100%になりきれず、なんとも中途半端な印象がある反面、株式比率は100-年齢という説を信じれば、30代の私のアセットアロケーションで株式を70%もつのは、ごく平凡な運用のような気もする。

さて、過程に過程を重ねる話をしていてもしかたがない。私が現在気になっているのは、「株式100%ポートフォリオだからこそ元本割れして、債券と適切に組み合わせたバランス運用だったら元本割れしなかったのに・・・」というシナリオがこれまでに起こったことがあるのか?、今後起こりうるのか?ということです。確かに計算上は株式100%のほうが、ある時点での元本割れ確率が高いのですが・・・。それはそれでなんだか釈然としません。バランス運用にしろ、株式100%にしろ、元本割れするときはするし、そこから数年我慢すれば回復するのでは?と楽観的に考えているからです。

そして結局結論がでないまま、私は今後も中途半端な運用を続けていくのだと思います。株式100%と、株式50%の間を行ったり来たりしながら・・・。

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