毎月12万円投資に回して、30年間、年利5%で回すと1億円になると知ったキュウキュウ(博士(工学))が、実際に積み立て投資を実践するブログです。投資戦略は、唯一科学的に認められたインデックス投資で市場平均を狙います。またポートフォリオは理論通り、国際分散投資です。 私は小さな塾を経営しているので、ときどきホンネの教育論もアップしていきます。
2017年12月11日月曜日
キュウキュウさんは仮想通貨やらないの? 博士(工学) の考える今仮想通貨に投資すべきでない理由
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こんにちは。キュウキュウです。
友人から
「キュウキュウさんは仮想通貨やらないの?」
と言われました。
そしてはたと考え込んでしまったのでありました。
ビットコインをはじめとした仮想通貨は、現段階では投資すべきでないと思うのです。以下にその理由を述べます。
仮想通貨に投資すべきでない理由
議論1 "通貨" として 使い物になるか
通貨として使い物になるためには決済のために使えなければなりません。仮想通貨で日常的なお買い物ができなければなりません。しかし現在、ビックカメラを除いてビットコイン支払いを認めているお店はほとんどありません。私も経営者のはしくれなので、現段階で仮想通貨にはあまり魅力がありません。なぜなら、最も有名な仮想通貨、ビットコインでさえ、価値が不安定だからです。一週間後2倍になるかもしれないけど、一週間後半分になるかもしれない通貨など怖くて受け取れないです。また、1日に何度も大きな価格変動が起こるため、自分の売っている商品の値段がいったい何ビットコインに相当するのか、すぐにわからないため、値付けが困難です。そして、ビットコインの円換算価値を調べて、値付け終わった頃にはまた、ビットコインの円換算価値は変わっているのでしょう・・・。
議論2 投資対象となるか
投資とは、長期的な視点で資産を増やすまたは、守る目的で行われるという側面があります。では仮想通貨は投資対象となり得るのでしょうか。最も有名なビットコインを例に考えてみます。ビットコインの価値を担保するものは、原理的に与えられた希少性だと言います。というのも、ビットコインの総量は決まっているからです。すると、現物資産の gold と共通点があることがわかります。gold も希少であるがゆえの価値を持ちます。
一般に gold はインフレヘッジとしての機能があると言われます。なぜなら、円やドル等の通貨はインフレにより少しずつその価値を下げますが、現物である gold は価値が不変であるので、相対的に価格が上がります。円やドル等の通貨の価値を支えているのは国の信用ですが、その国が破綻するとハイパーインフレが起こり、ついに通貨の価値は0となります。ですが、gold の価値は不変です。それどころか、gold は埋蔵量に限りがあるので、そのうちとれなくなります。そうするとより一層貴重になるので、長期的には価格が上がっていくでしょう。
さて、gold と似たビットコインにもインフレヘッジの機能を期待できるのでしょうか。私は原理的にはgoldの代替になり得ると考えています。しかし、今すぐにというわけにはいかない理由があります。
理由1 ビットコイン分裂しすぎ問題
ビットコインはどういうわけか、分裂します。ビットコイン自体の量が決まっているからこその希少価値ではなかったのでしょうか・・・。
ビットコイン、ビットコインキャッシュ、ビットコインゴールド、ビットコインダイヤモンド、ビットコインプラチナ、スーパービットコイン、ライトニングビットコイン、ビットコインゴッド、ビットコインウラン、ビットコインキャッシュプラス、ビットコインシルバー・・・
さて、こうなってくると理論的にはそれぞれの仮想通貨は価値が下がります。希少ではなくなりますから。現在どういうわけか、すべてのビットコインの値段が上がっているようです。バブルとしか思えません。そのうち、埋蔵量に応じた値段まで下がるのではないでしょうか。
理由2 そもそも仮想通貨はビットコインだけじゃないよ問題
リップルやら、イーサリアムやらビットコイン以外の仮想通貨もたくさん発行されています。驚くべきことに1000種類程度あるようです。では将来的にどの仮想通貨が、通貨として流通したり、あるいは、gold の代替となり得るのでしょうか。現段階では誰にもわかりません。書いていてふと思いましたが、仮想通貨の時価総額の比に応じて、すべて仮想通貨を購入しておけば、インデックス運用が可能です。もしも仮想通貨市場が長期的に右肩上がりになるのであれば、市場平均を取りに行けるはずです。また、仮想通貨を組み入れたインデックスファンドを買うのもよいかもしれません(←あるのか??)。
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